【アルファロメオ・75（1985–1992）】
イタリアの自動車メーカー・アルファロメオが創業75周年を記念して発売
した小型FRセダンです。

先代ジュリエッタの基本設計を踏襲しつつ、特徴的なウエッジシェイプの
ボディデザインと個性的な内装を採用しました。アルフェッタ由来のトラ
ンスアクスル構造により、優れた前後重量バランスを実現しています。

【主な特徴】
DOHCエンジン（1.6〜2.0L）、V6（2.5L・3.0L）、ターボディーゼル
など多彩なラインナップ。ツインスパーク（2.0TS）やインタークーラー
付きターボ（75ターボ）など高性能モデルも展開しました。

1990年のマイナーチェンジで燃料噴射システムが改良され、最終モデル
「3.0V6 QV」は192馬力を発揮。最後のFRセダンとして、後継の155
以降はFF化。生産台数は約36万台です。

【モータースポーツ】
1987年にグループA仕様「75ターボ・エヴォルツィオーネ」が500台限定
生産され、1988年のイタリアツーリングカー選手権で優勝しました。

【デザイン】
カーデザインを手がけたのは、エルマーノ・クレッソーニです。彼は当時、
アルファロメオのスタイルセンターのチーフスタイリストでした。他にも、
アルファロメオ・33、フィアット・クーペ、フィアット・バルケッタなど
も手がけたことで知られるデザイナーです。